KL°KL株式会社次世代半導体実装技術

工程開発・プロセス設計

材料受入れ、レーザー加工、エッチング、シード形成、銅めっき、配線・積層まで。TGVの工程設計と管理方針。

TGVガラスコア基板の基本工程

前工程の合否を確認してから次工程へ移し、未判定品と良品を区分します。銅充填型を中心とした基本工程案であり、孔壁めっき型では充填工程と平坦化条件を変更します。

  1. 01

    仕様設定

    用途、基板寸法、電気要求、層構成を設定。承認図面、試験片、判定基準をそろえます。

    受渡し条件:承認図面・試験計画
  2. 02

    材料受入れ

    板厚、TTV、反り、欠け、材料証明を照合。材料ロットと欠陥位置を記録します。

    受渡し条件:材料履歴・使用可能領域
  3. 03

    前洗浄

    有機物・粒子を除去し、すすぎ、乾燥、再検査へ。位置基準と待機時間を確認します。

    受渡し条件:清浄度・待機時間
  4. 04

    TGV形成

    レーザー改質と選択エッチングなどを比較。孔径、くびれ径、テーパー、亀裂を評価します。

    受渡し条件:孔形状・孔壁品質
  5. 05

    界面・シード形成

    表面処理と必要な密着層、導電膜を形成。孔中央までの連続被覆と膜厚を確認します。

    受渡し条件:孔中央の被覆・密着
  6. 06

    銅形成

    前ぬれ、電析、充填または孔壁増膜を実施。ボイド、最小銅厚、表面過剰銅厚を評価します。

    受渡し条件:断面・導通・充填状態
  7. 07

    表面調整

    必要に応じて熱処理、平坦化、洗浄を検討。銅突出、段差、残留物、反りを管理します。

    受渡し条件:面内高さ・表面状態
  8. 08

    配線・積層

    絶縁層形成、露光、めっき、シード除去を行い、線幅・線間隔、位置合わせ、絶縁を評価します。

    受渡し条件:配線寸法・導通・絶縁
  9. 09

    仕上げ・評価

    端子仕上げ、個片化、検査、信頼性試験へ。試験報告と製造履歴を整理します。

    受渡し条件:評価報告・判定・履歴一式

材料受入れ・前洗浄

受入れの管理項目
評価軸測定・記録工程への反映
材質・履歴材料証明、ロット、受入日、保管条件材料変更時の再評価範囲
幾何形状板厚分布、TTV、反り、外形、端面欠け支持方法、焦点補正、面合わせ
表面状態粒子、汚れ、傷、接触角など洗浄方法、待機時間、再洗浄
加工適合性エッチング応答、表面侵食、孔形状硝材別レシピ管理
電気・熱特性使用周波数・温度での物性値配線設計と熱応力解析

UV・プラズマなどの表面処理は、ガラス表面と後続の密着処理への影響を併せて確認します。搬送では支持位置、真空吸着圧、接触材、加速度を管理し、孔形成後の応力集中部への局所荷重を抑える構成を検討します。

レーザー加工・エッチング

成孔方式の比較
方式工程原理比較する項目
改質+選択エッチングガラス内部に改質部を形成し、選択的に除去改質連続性、孔形状、エッチング時間
直接レーザー加工照射部の材料除去による開口形成再付着、入口・出口欠け、熱影響
外部加工委託加工済みTGV基板を調達孔形状仕様、検査範囲、変更通知

加工条件の記録

波長、パルス幅・エネルギー、繰返し周波数、焦点、走査速度、重なり、照射回数、ステージ位置と支持条件を記録します。

評価パターンの設計

孤立孔、密集配列、配列端部、異なる孔径を同一試験片に配置。中央・四隅・辺中央で位置差を確認します。

除去と寸法の同時管理

硝材、浴状態、温度、液流、配置、処理時間を管理。最小径、板厚変化、残渣、欠け・亀裂を同時に評価します。

加工条件は、成孔後の断面とシード形成後の孔中央被覆まで確認して採否を決めます。孔径が合格でも、亀裂がある試料は金属化に進めません。

密着処理とシード層形成

シード形成の比較
工程候補構成重点確認
乾式・湿式併用表面処理、必要な密着層、スパッタなどのシード、湿式増膜孔中央の被覆、膜応力、異種金属除去
湿式主体界面処理、無電解銅シード、電気銅めっき触媒・界面残留、浴の安定性、密着と均一性

入口・中央・出口の断面で膜厚と被覆を確認し、電気抵抗測定と組み合わせて局所的な薄膜化を検出します。密着試験では試験片幅、銅厚、剥離角度・速度、熱履歴をそろえ、破壊位置を区別します。

同一硝材・同一孔配置で被覆、密着、処理時間、材料消費、配線形成への適合性を比較します。初期密着だけでなく、熱処理後の銅突出とガラス亀裂も判断に含めます。

銅めっき・充填制御

孔内への液浸入と気泡排出を確認してから通電します。シード層の酸化、前処理からの待機時間、接点抵抗を記録し、治具による電流分布の偏りを管理します。

充填条件の評価
管理項目確認する現象評価資料
電流・波形入口閉塞、中央ブリッジ、過剰溶解正逆電流・時間・休止の記録
浴管理析出速度、表面状態、内部空洞主成分・添加剤・温度の履歴
液流・治具局所不足、上下差、面内膜厚差位置別断面と膜厚マップ
処理進行シーム、ボイド、表面過剰銅途中停止試料、X線、最終断面

孔壁めっき型では、最小銅厚と全長の導通を優先し、意図しない入口閉塞を防ぎます。樹脂充填を組み合わせる場合は、浸入、硬化収縮、吸湿、後工程耐性を追加評価します。

平坦化・配線・個片化

後工程の管理
工程重点管理
熱処理・平坦化銅の応力緩和、酸化、突出、ディッシング、ガラス侵食、段差、残渣
絶縁層形成密着、膜厚、気泡、硬化収縮、反り
露光・現像位置合わせ、線幅、残膜、中央・端部の寸法差
配線めっき・シード除去膜厚、側壁形状、配線密度差、アンダーカット、金属残り、樹脂損傷
端子仕上げ・個片化接合方式との適合、切断端からTGVまでの距離、欠け、潜在亀裂、最終強度

まず両面の単層配線でTGVとパッドの接続を確認し、段階的に積層数を増やします。個片化後にも外観と電気特性を再確認します。

工程履歴の管理

材料ロット、孔配置、測定位置、装置番号、処理時刻、レシピ版、薬液管理値、不良位置を共通の基板番号に結び付けます。異常発生時は、最終良品確認時点まで遡って影響範囲を特定します。

ここで示す内容は工程設計・評価の方針です。薬液濃度、温度、レーザー条件などの量産レシピは、材料・設備・評価仕様の確定後に工程別に定めます。

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